よく言われる通り、新品で買えるオールドレンズ。買ったのは富士Xマウントで、1.8諭吉くらい。この半年で撮った作例を交えて紹介。
デザインはかなりオールドファッションで、金属製の鏡胴に、ギザギザのフォーカスリング、先細りスタイルが特徴。レンズキャップはかぶせるタイプだが、浅すぎて簡単に外れる。使い物にならない。
このサイズでF1.2だというのだから、さぞかし周辺画質を犠牲にしているのだろうと思うが、それこそ望むところ。周辺画質より、軽量コンパクトなほうが価値があると思う。
昨今の超巨大な50mmF1.4や35mmF1.4など、持ち出す気の起こらないレンズは嫌いだ。
で、実際に周辺は光量落ちるわ、流れるわ・・・。これもまたオールドレンズ感。
中心画質は十分に良く、ボケもまずまず綺麗なため、周辺をぼかしてしまう被写界深度浅めの日の丸構図を量産しがち。ただし、ボケは常に綺麗なわけではなく、距離によっては荒れる。これまたオールドレンズ感。ユーザーがおいしいところを引き出してやる必要がある。
解放では、ふわふわ。なので機械や印刷物など、エッジーなものを撮るのには向いていない。動植物などアナログな被写体なら問題ない。
フォーカスリングの重さはちょうどいいが、もうちょっと大きく回ってもいいなぁ。絞りリングはとても細いが操作に支障はない。絞りはクリックがないので、ファインダーをのぞいていると正確なF値はわからない。まぁミラーレスだから、撮れる絵を見ながらなので、そんなに困らない。
最短撮影距離は35cmと、とても普通。性能なんてガタ落ちでもいいから、もっと寄らせてほしい。
総じて、軽量コンパクトで見た目もよく、操作性もいい。写りは癖はあるが、十分戦える。安いのでガンガン持ち出して、使い倒そう。
「7 artisans(七工匠) 35mm F1.2」への1件のフィードバック